レポート
「最強」のモバイルHTMLメールは注意も必要 (2008/8/8)
ここ最近非常に注目されているメールとして「モバイルHTMLメール」があります。
「モバイルHTMLメール」というとわかりにくいかもしれませんが、i-modeでは「デコメール」、EZwebでは「デコレーションメール」、SoftBankでは「デコレメール(旧アレンジメール)」と称されているメールのことです。
※「デコメール」「デコメ」は株式会社エヌ・ティ・ティ ドコモの、「デコレメール」「アレンジメール」はソフトバンクモバイル株式会社の各登録商標または商標です。
メールの特長は下記の6つに整理することができます。
>>詳細はレポート「メールの6つの特長」をご参照ください。
- プッシュ型のメディアである
- 個別にアプローチできる
- 低コストでコミュニケーションできる
- マスメディアでは難しい効果検証が可能である
- [HTMLメール]表現力豊かなコンテンツ提供ができる
- [モバイルメール]タイミングを意識した施策を実施できる
(1)~(4)はメール全般の、(5)はHTMLメールの、(6)はモバイルメールの特長ということを説明しましたが、モバイルHTMLメールは、(1)~(6)のすべての特長を持っているまさに「最強」のメールということになります。
モバイルHTMLメールは、確かにマーケティングツールとしてパワフルなものですが、注意すべきことが2つあります。
まず1つ目は、ユーザーがモバイルHTMLメールを受け取れる環境にあるか、また、受け取りたいという意向を持っているかを考慮する必要がある、ということです。
少し古いですが、インプレスR&D/モバイル・コンテンツ・フォーラムの調査(2007年10月ケータイ白書2008)によれば、モバイルHTMLメールに対応している端末は、全体の60%を超えている一方で、実際に「利用している」というユーザーは23.7%に留まっており、モバイルHTMLメール対応端末を持っていない、または、馴染みの無いユーザーも多数存在していることがわかります。
また、モバイルHTMLメール受信時には、ユーザーが予期せぬパケット通信料がかかってしまう可能性があります。
■参考:キャリア別パケット通信料の目安
(例)10KbytesのモバイルHTMLメールを送信した場合
| 受信者の負担費用 | ||
|---|---|---|
| キャリア | 【未加入】 | パケット定額制【加入】 |
| docomo | 約18円 | パケットパック10 約9円 パケットパック30 約5円 |
| au | 約18円 | ダブル定額ライト 約7.2円 ダブル定額 約4.5円 |
| SoftBank Disney Mobile |
約 8.4円 | パケットし放題 約3.4円 |
※パケット通信料は、下記サイトのデータよりアルトビジョンで推計。
docomo:「パケットパック」
au:「パケット通信料の目安」
SoftBank・Disney Mobile:「S!メール(MMS)・ウェブ通信料の目安」
パケット定額制は広がっているものの、各社のIR資料によると、docomo:28%(2007年9月)、au:65%(2008年3月)という数字が見られ、パケット定額制未加入ユーザーもまだまだ存在します。
パケット通信料負担を嫌がる会員の退会やクレームにつながるおそれもあるため、現段階では、モバイルHTMLメールを送ることをあらかじめ説明したり、受け取るかどうかをユーザーに選択してもらうような方法を取る必要がありそうです。
モバイルHTMLメールを活用する際に注意すべきことの2つ目は、PC向けのHTMLメールでは可能な「開封したかどうかの判別」が、モバイルHTMLメールではできない、ということです。
これは、モバイルHTMLメールでは、画像をサーバー側に置いて参照することができず、すべてメールに添付して送る必要があることに起因します。
モバイルHTMLメールの活用に際しては、以上の2点をしっかり認識しておく必要があります。

